あらすじ
人に捨てられた物達が集まる場所、遺品の国。
その国にやって来たネコが友達メアリーを探しに行く物語。
小説の誕生秘話
「遺品の国」は過去にカクヨム(現在は退会済み)のコンテストに応募した小説です。*1
高校生向けのコンテストで、特別審査員が朝霧カフカ先生でした。
当時の私は朝霧カフカ先生の「文豪ストレイドッグス」のファンで「最終選考に残ったら、憧れの作家先生に自分の小説を読んでもらえるのでは?」という動機から執筆をスタート。
しかし締め切りまで二か月。
ろくに小説なんて書いたことのない私は、毎日パソコンと睨めっこすることに……。
なんとか肩こりと腰痛が悪化しながらも書き上げ、応募することができました。
その後、最終選考まで残ったのは、今でもいい思い出です。
これがきっかけで、小説をもっと書いてみたいと思うようになりました。
ちなみに当時は運営元からメールが来たときは、詐欺メールか?と疑いまくってました(笑)。
そういった経緯から小説版「遺品の国」は誕生しました。
なぜ小説版なのかというと、もともとこの作品には漫画版があったのです。
漫画版について
その頃は自分が、小説を書くようになるなんて思ってもいませんでした。
始まりはA4のコピー用紙に、シャーペンで描いた絵。
まじめに描いたのは冒頭の1ページのみでしたが、このとき小説版のストーリーの基礎ができあがっていました。
↓のちに描いたイラストたち↓
キャラクターについての苦労話
キャラクターの言語能力は遺品の国に来る前に、どれだけ人とかかわったか、性能上の都合などで決まります。
例えば『ネコ』はメアリーとの関りが深いのですが、ぬいぐるみなので言葉が発せない代わりに、筆談という形で言葉を操れます。
『ウサギ』は人との関りも多く、作中に出てくるように、スピーカーなどの仕組みで流暢に話せます。ウサギには、説明が必要な場面で大活躍してもらいました。ありがとう。
『ペンギン』は人との関りがありません。なので喋ることも、筆談もできません。「そもそも何それ美味しいの? 食べれるの?」という感じです。
ペンギンの行動は、ほぼほぼ飢餓感からきています。一見すると、何も考えてないキャラクターですが、突拍子のない行動で物語を引っ張ってくれました。きっとペンギンがいなかったら、この物語は淡々としすぎていたかもしれません。
最後に
個人的には一番、思い出のある作品です。機会があれば、この作品の続編や番外編を書くことができたらいいなと思っています。
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました。
*1:ちなみにこの記事を書くにあたって公式サイトを見に行ったら、退会してしまったので当然ながら作品と名前は記録されていません.